ご先祖の名前のついた山を背景に、高田嘉七氏(高田屋7代目・中)、ピョートル・ゴロヴニン氏(ゴロヴニン子孫・左)
アナトリー・チホツキー氏(リコルド子孫・右)
カムチャツカのカヘイ峰訪問記
2009.07.15-18
2006年は、ゴロヴニン副提督とリコルド提督の生誕230周年にあたります。同年、サンクトペテルブルグで開かれたロシア地理学会で、カムチャツカのナリチェボ自然公園支配人のヴィタリー・メンシコフ氏の講演会が行われました。同学会員であるピョートル・ゴロヴニン氏(ゴロヴニン子孫)とアナトリー・チホツキー氏(リコルド子孫)が講演終了後、「事件を後世に伝え、ここに友好の証を刻みたい」として、同公園の無名の山にこの三人の名を付けてはどうかと提言しました。
これに賛同したメンシコフ氏はこの目的のために探検隊を組織し、兄弟のように隣り合う3つの山を発見しました。探検隊はそのすべてに登頂し、そしてゴロヴニン、リコルド、嘉兵衛の3人の名を命名しました。ロシアでは地名に人名をつける習慣がありますが、日本人の名がその地図上にあらわれるのは史上初めてのことです。
このカヘイ峰視察ツアーの一員に加えていただきました。現地では、10年前に来日したゴロヴニン・リコルドのご子孫たちが、日本チームと合流しました。